血液中に含まれるブドウ糖の濃度ことです。
ブドウ糖はエネルギー源として利用されるため、通常血糖の濃度は一定に保たれています。そのしくみは、
①エネルギーとしてすぐ消費される。
②使われなかった余分なブドウ糖は、肝臓や筋肉組織でグリコーゲンとして貯蔵される。
③さらに余剰なものは脂肪組織に中性脂肪として貯蔵される。
簡単に言えば、体内に取り込んだブドウ糖というエネルギー源を、
そのとき使えなかったとしても、後で使えるように大事に大事に体に貯めておく仕組みが、人間の体には備わっています。
インスリンは、ブドウ糖をコントロールする唯一のホルモンです。すい臓でつくられ、インスリンが正常に働いている状態では血糖値も正常な値を保っています。 実は、血液中のブドウ糖がエネルギーとして使われたり、余ったブドウ糖を脂肪やグリコーゲンに変えて貯蔵するのも、インスリンの働きによるものです。 糖尿病になると、このインスリンが不足していたり、うまく作用しないため血糖値が高くなったりするのです。